最近では、水に対する消費者の目が厳しくなっています。

コンビニやスーパーでは、ペットボトルに入ったミネラルウォーターが売られているのは、当たり前です。

また、ウォーターサーバーなどが手軽に導入できるようになりました。

なぜ、今まで安全と言われてきた水道水に対するアレルギーが出来てしまったのでしょうか?

ひと昔まえ、「鉄管ビール」という言葉があったが、今では知る人は少ないだろう。これは夏の炎天下に、練習に汗を流した運動部員が、休憩時間に運動場の片隅にある水道の蛇口から直接口飲みして、「あ1 うまい、これこそ鉄管ビールだ」と叫んだことから、言われるようになったという。

しかし今では、いくら喉が渇いても蛇口に口をつけて飲む若者はいない。彼らはバックに用意された、ペットボトル入りのお茶やミネラルウォーター、スポーツドリンクで渇きを癒す。水道水をそのまま飲むことに抵抗を感じ、ペットボトル入りの水を愛飲するのが現代人のライフスタイルになってしまったが、水道水を飲まない原因として、「味のまずさ」「不快な臭い」など、風味についての不満をあげる人が多い。安全でおいしい水を給水するのが水道の役目のはずなのに、なぜその条件が満たされなくなってしまったのだろうか。

・水道水の異味・異臭事件

一九七〇年ごろから、水道水が「かび臭い」「生ぐさい」という苦情が、関西の琵琶湖や関東の霞ヶ浦を水源とする地域で発生し、以後全国的に広がり、水道水の異臭味問題として、その原因の究明と対策に水道関係者は追われることになった。

カビ臭、生ぐさ臭などは、植物性プランクトンや微生物の異常発生によって生じる臭いが主な原因と分った。具体的には、カビ臭の原因となる物質をつくるのは、藻類と放線菌類の一部、一方生ぐさ臭の原因は、黄金藻類の仲間のプランクトンと特定された。またこれらの藻類やプランクトンは、有機物や窒素、リンなどの栄養塩類が多く含まれる水域で発生することも分った。これを水の富栄養化現象と呼んでいる。富栄養化は生活排水や農業排水が湖や川に流れ込み、栄養塩類が過剰になるために起こる現象で、水の汚染によって生じるものだ。

カビ臭の原因となる物質には、2-メチルイソボルネオール、ジェオスミンなどがあるが、水に含まれている量はわずかで、ナノグラム( 一〇億分の一グラム) 単位で健康上は問題ない。ところが二〇~三〇ナノグラム含まれているだけで、多くの人が不快に感じるので厄介だ。従来の浄水処理方式では、このように微量に含まれているものはなかなか取り除くことができない。

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